【4年生】SAPIX入室テストの内容は?対策・オススメ教材を元講師が解説

SAPIXに入るためには入室テストで基準点を超える必要があります。
SAPIX元講師の視点から、4年生の入室テストに向けた家庭での準備・おすすめ教材を解説します。
SAPIX入室テストの基本情報(4年生向け)
申込方法・試験日程・受験料
SAPIXのマイページに登録し、テスト申込フォームから手続きします。
試験は日曜日が多く、ほぼ毎月のペースで実施しています。申込締切は原則テスト前日15時です。
受験料は全学年共通で税込3,300円(2025年現在)で、再受験する場合も受験料がかかります。
試験科目と時間
試験科目 | 時間 | 配点 |
---|---|---|
算数 | 40~50分 | 150点 |
国語 | 40~50分 | 150点 |
受験回により前後しますが、合格ラインの目安は90~140点/300点満点です。

結果通知と入室手続き
テスト後10日以内に成績表が届きます。合格者には手続き書類も同封されているので、指定の手順で入室準備を進めましょう。
また、お子さんの答案はマイページ上でテスト後すぐに閲覧できます。採点後の答案・成績速報も順次確認できるようになります。
4年生の入室テストに向けた家庭での対策
入室テストで確実に合格するため、以下の対策をしておきましょう。
① 算数|正答率の高い問題を落とさない
SAPIXの入室テストでは、後半に難易度の高い思考力系の問題が出ることがあります。
しかし、合格ラインに届くかどうかを左右するのは前半の基本的な計算問題です。得点を安定させるためには、小数や分数など計算ミスしやすい問題を取りこぼさないように対策しましょう。
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上位コースでの入室を目指すなら、思考力系問題の対策も!

② 国語|3年生までの漢字を丁寧に復習
4年生の国語では、漢字の読み書きが毎回出題されます。
出題される漢字は難しいものもあり、知識に加えて「文脈で意味を推測する力」も求められます。
さらにSAPIXではトメ・ハネ・ハライの違いも厳しく採点されます。細かい部分まで正しく書けているか、お手持ちの字典や「サピ漢」で確認しておきましょう。
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③ 国語|長文読解+記述力をセットで鍛える
読解は説明文と物語文が出題されますが、特に物語文はかなり分量があります。
落ち着いて読めれば文章の難易度はそこまで高くないものの、時間不足になる子や、設問の意図を掴んで書くことに苦労する子が多いです。
長い文章を読む→記述問題に答えるという訓練は、入室テストの雰囲気を体感するのにピッタリ。あえて少し難しい文章で訓練して、部分点を確実に取る練習をするのがオススメです。
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“本番力”を鍛える!SAPIX監修の市販教材
SAPIX監修の公式書籍は、入室後の学習にもつながる設計になっているため、早めに取り組むことで長く活用できます。特に以下の2冊は、4年生の入室テスト対策としても人気です。
① きらめき算数脳 小学3・4年生
じっくり考えないと解けない、凝った問題がたくさん。
まさに「脳が汗をかく」ような感覚を味わいながら解いています。

② SAPI×漢(サピかん) 改訂版
トメハネや書き順に迷ったらサピ漢でチェックしています。
漢字テストで気をつけることが端的にまとまっていて見やすい字典です。

まとめ|今から始める、入室テスト合格への第一歩
ここまで、SAPIX小学部の入室テストの概要と対策を解説しました。
入室がゴールではなく、ここから始まる中学受験の第一歩。
お子さんにとって無理のない形で「学ぶ楽しさ」を育てられれば、それが一番のスタートになります。教材もうまく使いながら、日々の生活の中で少しずつ準備を進めていきましょう。