
SAPIX個別面談のポイントまとめ【準備・アンケート記入・当日の様子】
SAPIXの個別面談は6年生の前期と後期で1回ずつの計2回です。充実した面談にするためのヒント・面談アンケートの書き方を紹介します。
SAPIXの面談のスケジュール
前期 | 後期 | |
面談アンケートの配布→提出 | 3月→4月 | 9月→10月 |
面談時期 | 5~6月 | 10~11月 |
時間 | 約30分 | 約30分 |
主な内容 | 志望校の確認・学習相談 | 受験スケジュール |
面談アンケートの5つのポイント
面談をより有意義にするためにアンケートで意識するべきポイントを解説します。
①志望校は正直に(特に前期)
考えている志望校を正直に記入しましょう。偏差値的には厳しいような学校を書くのに躊躇するかもしれませんが、お子さんと入試問題が好相性であれば合格を見込めるケースがあります。一方、途中で志望校を変えるとなると注力すべきポイントが変わり、入試対策が遠回りになる可能性もあるので要注意です。
面談では基本的に「志望校合格のため今後どうしていくか?」を考えるので、よほど非現実的でない限り志望校変更を提案することはありません。

②受験校の条件は細かく
受験校の条件はお子さんとも改めて話し合って細かく記入しましょう。条件の例を以下に示しますが、項目が多いようなら重要視するものに★マークや順位を付けておくと分かりやすいです。
・通学時間(電車・スクールバス)
・宗教色(キリスト教系・仏教系・無宗教)
・男女別学or共学
・大学付属
・国際色(グローバル教育・留学希望)
・校風(自主性重視or規律重視)
・部活動(希望の部活があれば)
・伝統校or新鋭校
条件が少ないと学校を絞りにくく偏差値ベースで提案せざるを得ないことがあります。

③学習相談は教科を分ける
学習相談を書くなら4教科に共通するのか特定の教科なのかを明記しましょう。
もしも特定教科の質問で、かつ内容が面談担当と違う教科だったとしても、該当教科の先生に確認して的確なアドバイスを準備してもらえます。また、質問内容によっては面談日を待たずに電話をくれることや、先生が授業前にお子さんへ直接話して回答してくれることもあります。
④記入したアンケートのコピーを取る
アンケートを提出してから面談までの間は大体1か月。何を書いたかは自分でも意外と忘れがちなのでアンケートの写真かコピーを残しておくと安心です。コピーを当日に持参すれば質問リストとしても使えます。
⑤早く出せば早く調整できる可能性
面談はおよそ1か月の間で五月雨式に行われます。校舎にもよりますが、アンケートを早く提出すればより早い日程が押さえられるのが基本。なるべく早い時期に面談できるだけで十分なメリットですが、前半は面談数が少ないがゆえに面談時間を延長してもらえる可能性も上がるので、面談アンケートが書けたら早く提出しましょう。
延長するかは面談内容と先生の予定次第。あくまで30分で終わる前提で臨んでください。

前期面談の内容
前期面談は志望校(併願校)の確認・学習相談が主なテーマです。
志望校(併願校)の確認
まずは現在の志望校の確認です。面談アンケートに記入した志望校から変更がないか、現段階での正直な志望校を伝えましょう。志望校選びで重視するポイントや家族間での意見の相違など、アンケート用紙に書き切れなかったこともあれば伝えます。
学習相談
志望校に基づいて今後の学習方針を話していきます。
・今までのテストの振り返り
・日々の学習方法の確認と修正
・夏期講習スタートまでにやっておくべきこと
面談担当の先生とは違う教科についての質問は持ち帰ってもらい、担当の先生から日を改めて回答をもらうという手もあります。
授業中の様子
そのほか、先生からはお子さんの授業中の様子についても言及があるはずです。お子さんが塾の話をあまりしないご家庭は、授業中の様子を聞いて驚かれることもあります。面談担当は複数の先生にヒアリングしてから面談に臨んでいるので、教科ごとにお子さんの姿勢が違うことがあるかもしれません。
後期面談の内容
後期面談は受験スケジュールの整理が大きなウェイトを占めます。
受験スケジュールの整理
秋の後期面談はSAPIXでの最後の面談です(希望しない限り)。そのため、第一志望校の最終確認・1月校の合否による併願パターンの場合分けなど受験スケジュールの整理が面談の核です。しかし実際は出願期に変更する方も少なからずいるため、あくまで暫定スケジュール決めとなっています。
受験日までの過ごし方チェック
後期面談を行う時期は、2月1日まで100日を切る頃。ここからは残りの日数を意識してラストスパートをかけると同時に、メンタル的にも安定して本番に臨めるよう準備していく期間です。残り期間でやるべきことを面談で確認して、着実に取り組むことで不安を減らしていきましょう。
SAPIXの面談のFAQ
- 持ち物は?
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・筆記用具
・偏差値表(使わないことも)
・過去の成績(マイページから印刷がオススメ)
・提出した面談アンケートのコピー
・質問リスト(アンケート以外にあれば)
- 手土産はいる?
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持って行っても構いませんが基本は不要です。面談内容に影響を及ぼすこともありません。
- 面談の順番は決まっている?
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面談アンケートを提出した方から順次スケジュール調整の架電をしていくため、特に順番はありません。有望な生徒を優先する、またはその逆などは(聞いたことが)ありません。
- 面談担当はどうやって決める?
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校舎会議の中で面談担当を決めるのが一般的です。
苦手教科の先生を面談担当にすることで、面談の場で具体的なアドバイスを差し上げられるよう配慮するケースはあります。一方、前年度から授業を担当する先生や、授業前後の時間で保護者と多く話したことのある先生がいれば、安心感があるので面談担当になることもあります。ケースバイケースですが「苦手科目の先生=面談担当」とは限りません。
- 6年生以外は面談がないの?
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希望すれば5年生以下でも面談してもらえます。詳しくは在籍校舎にご相談ください。