【大学と両立】SAPIXバイトに関する疑問に元講師が答えます
SAPIXの講師バイトの素朴な疑問に元講師が回答します
元SAPIX講師が運営するサピログには、大学に合格してバイト探しをしている学生の方からも相談が寄せられます。
本記事では、今までサピログに寄せられた相談をまとめ、SAPIXでの講師バイトにまつわる素朴な疑問にお答えしていきます。
あくまでも筆者主観による回答であることをご承知おきください。
SAPIXと大学の両立って大変?
進路が決まったのでSAPIXで働こうと思うのですが、両立は大変ですか?
拘束時間が短い仕事なので、両立は難しいことではありません。
夜まで働くと帰宅時間が遅くなるため、時間の使い方には気を付けましょう。
授業準備が大変なSAPIX講師1年目
初期研修が終わり授業を担当するようになると、授業準備(教材の予習)が忙しくなります。
どのような時間配分にするか、生徒にどの問題を解かせるか、板書はどんなレイアウトにするか…など、考えるべきポイントはさまざまです。
1年目のうちは、授業マニュアルを参考にしながら準備するのがオススメです。(担当教科の常勤講師に相談すれば印刷してもらえるはず)
コースによって扱うべき問題が異なるので、具体的な授業の進め方はベテラン講師にアドバイスをもらうとよいでしょう。
最初は大変。頑張って1年目を乗り切ると、だんだんと楽しさが感じられます!
長く続ければ負担が減ってくる
大幅な改訂がない限り、SAPIXのテキストは例年同じものを使用しています。
つまり、2年目以降は前年度に作成した授業案を使い回すことも可能なので、授業準備の負担は減らせるでしょう。ノートや授業案は処分せずに保管しておくことがオススメです。
自分の板書案を1年後に見ると稚拙さに驚くかもしれません。わたしも結局、一部の授業案は再利用せずに新しく作り直していました。
大学や自宅から近い校舎を選んで通勤時間を短縮する
大学や自宅から近いSAPIXの校舎を選べば、スケジュールが厳しい大学生でも働きやすいのでオススメです。
要望を伝えてすぐに異動できるわけではありませんが、SAPIXの予定調査のあるタイミングで授業コマの組み換えがあるので、希望校舎に配置してもらえる可能性があります。
授業前は何をしているの?
授業前にはどんな仕事がありますか?
授業開始前、非常勤講師の方の仕事はおおむね以下の3つです。
①ミーティング・講師間の打ち合わせ
②テキストの事前配布
③家庭学習チェック
①ミーティング・講師間の打ち合わせ
授業の前に、常勤講師や室長を中心にミーティングを行います。
配布物の確認や生徒への連絡事項が伝達されるほか、初めてその校舎に来た講師のために、校舎ごとに異なるルールなどを共有します。
また、ミーティング終了後には同じ教科やコースを担当する講師同士で打ち合わせを行うこともあります。ミーティングや打ち合わせが終わり次第、講師室から各教室に移動することになります。
②テキストの事前配布
復習を重視するSAPIXでは、授業の使用テキストを当日に配布するスタイルを採用しています。
配布忘れを防ぐためにも、授業がはじまる前に生徒の机へテキストを配布している講師が多いようです。テキストはカバンにしまわせ、授業開始時に再び取り出すよう指示するとスムーズです。
③家庭学習チェック
授業が始まる前の大事な仕事として、家庭学習のチェックがあります。
生徒たちは教室に到着後、前週の授業で指示された家庭学習を提出します。(提出は義務ではなく、任意にしている講師が多いようです)
講師は自分の担当教科の家庭学習をチェックして、サインや押印をしたのちに返却します。
わたしは生徒が書いた記述問題の答案を読み、素晴らしいと思った点・もう一歩足りない点を簡単にコメントして返却していました。
(みんな意外と、ノートのコメントをよく読んでくれるものなのです…!)
授業後は何をしているの?
授業が終わった後にはどんな仕事がありますか?
授業終了後、非常勤講師の方の仕事はおおむね以下の3つです。
①質問教室や学習相談
②デイリーチェックや過去問の採点
③勤怠書類・作業報告書の記入
①質問教室や学習相談
授業が終わった後には、生徒から質問を受け付ける時間「質問教室」があります。
校舎によって方針は異なりますが、常勤講師からの指示があれば、非常勤講師の方も応えられる範囲で質問に対応するとよいでしょう。
また、各家庭から寄せられた学習相談に答えるため、保護者にお電話するのも重要な仕事です。
こちらも常勤の判断次第ですが、常勤・非常勤を問わず授業の担当講師が対応することが多いため、日ごろから生徒ひとりひとりの様子に注意しておきましょう。
②デイリーチェックや過去問の採点
授業の冒頭で実施するテスト(デイリーチェック)は、学年や教科によっては講師が採点する必要があります。授業内には時間がないので、回収して授業後に採点する必要があります。
また、6年生の夏以降には過去問を提出してくる生徒も増えるので、担当教科の記述問題の採点を授業後に行うこともあります。
添削や採点が多いので、国語科の非常勤講師は帰りが遅くなりがち…。
③勤怠書類・作業報告書の作成
質問教室や学習相談・採点の業務がなければ、勤怠書類と作業報告書を作成します。
作業報告書には、常勤に報告すべきこと(体調不良の生徒がいたので受付に連れて行った・ルールを守らず私語を続ける生徒に注意した…等)を記入します。常勤講師の目が届かないところでトラブルが起こる可能性もあるので、些細でも書き記すことが重要です。
勤怠書類や報告書を書き上げたら勤務終了です。おつかれさまでした!
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(あくまでも元講師である筆者の主観に基づく回答となる点をご了承ください)
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