【5年生】SAPIX入室テストの内容は?対策・オススメ教材を元講師が解説

SAPIXに入るためには入室テストで基準点を超える必要があります。
SAPIX元講師の視点から、5年生の入室テストに向けた家庭での準備・おすすめ教材を解説します。
SAPIX入室テストの基本情報(5年生向け)
申込方法・試験日程・受験料
SAPIXのマイページに登録し、テスト申込フォームから手続きします。
試験は日曜日が多く、ほぼ毎月のペースで実施しています。申込締切は原則テスト前日15時です。
受験料は全学年共通で税込3,300円(2025年現在)で、再受験する場合も受験料がかかります。
試験科目と時間
試験科目 | 時間 | 配点 |
---|---|---|
算数 | 50分 | 150点 |
国語 | 50分 | 150点 |
理科 | 30分 | 100点 |
社会 | 30分 | 100点 |
受験回により前後しますが、合格ラインの目安は150~200点/500点満点です。

結果通知と入室手続き
テスト後10日以内に成績表が届きます。合格者には手続き書類も同封されているので、指定の手順で入室準備を進めましょう。
また、お子さんの答案はマイページ上でテスト後すぐに閲覧できます。採点後の答案・成績速報も順次確認できるようになります。
5年生の入室テストに向けた家庭での対策
入室テストで確実に合格するため、以下の対策をしておきましょう。
① 算数|「一行問題」を取りこぼさない
全教科に言えることですが、入室テストの基本は「確実にできる問題をとりこぼさない」ことです。
とりわけ算数は、単純な計算で解ける「一行問題」のある大問1や、大問2以降の得意分野で失点しないことがポイント。正答率が10%を切るような難問には時間を浪費せず、落ち着いて一行問題を処理していくことが大切です。基礎をしっかり固めたら、思考力系問題の対策もしておきましょう!
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② 国語|4年生までの漢字を丁寧に復習
5年生の国語では、漢字の読み書きが毎回出題されます。
出題される漢字は難しいものもあり、知識に加えて「文脈で意味を推測する力」も求められます。
「タイボウの夏休みが始まった」正しく漢字で書けますか?

さらに、SAPIXではトメ・ハネ・ハライの違いも厳しく採点されます。細かい部分まで正しく書けているか、お手持ちの字典や「サピ漢」で確認しておきましょう。
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③ 国語|指示語と接続語・本文の根拠を探す
テーマが抽象的な説明文・心情を掴みにくい物語文などが出る読解問題は、受験国語の文章に触れていない子にとっては難問です。
SAPIXへの転塾を考えているなら、現在の塾で使っている読解問題で復習しましょう。記号選択・記述問題のどちらも、まずは「指示語と接続語をチェックする」「本文から根拠を探して線を引く」ことを徹底して訓練します。はじめての中学受験塾の方も同様に、市販教材を使ってしっかり対策しておきましょう。
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④ 理社|基礎知識と用語を「漢字で」確実に
理社は、基礎知識や用語を答える問題が多く出題されます。
市販教材やコアプラスを使いながら、ヤマを張るのではなく既習範囲をまんべんなく復習しておくのが最も効果的な対策です。
SAPIXでは5年の8月までに地理を完成させます。
日本の山脈・平野・都道府県を漢字で答える問題は出題率が高そうですね。

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“本番力”を鍛える!SAPIX監修の市販教材
SAPIX監修の公式書籍は、入室後の学習にもつながる設計になっているため、早めに取り組むことで長く活用できます。特に以下の4冊は、5年生の入室テスト対策としても人気です。
① きらめき算数脳 小学4・5年生
かなり難しいです。大人もノーヒントでは解けない問題がありました。
入室テストに類題がありましたが、粘り強く考えて解くことができました。

② SAPI×漢(サピかん) 改訂版
トメハネや書き順に迷ったらサピ漢でチェックしています。
漢字テストで気をつけることが端的にまとまっていて見やすいです。

③ コアプラス(理科・社会)
コアプラスの一問一答で理社の入室テストを対策しました。
SAPIXの授業で遅かれ早かれ必要になる書籍なので、買っておいて損がありません。

まとめ|今から始める、入室テスト合格への第一歩
ここまで、SAPIX小学部の入室テストの概要と対策を解説しました。
入室がゴールではなく、ここから始まる中学受験の第一歩。
お子さんにとって無理のない形で「学ぶ楽しさ」を育てられれば、それが一番のスタートになります。教材もうまく使いながら、日々の生活の中で少しずつ準備を進めていきましょう。