
SAPIX入室テストの全貌 出題傾向と対策法まとめ【2025年版】

SAPIX小学部の最初の関門・入室テストを徹底解説
首都圏エリアで中学受験を意識して塾選びをはじめるとSAPIX小学部が選択肢に挙がります。でも、いきなり「入室テストがあります」と言われると不安になりますよね。
入室テストで何点取れば合格?どんな問題が出るの?

この記事では、2025年最新の情報をもとにしてSAPIXの入室テストの内容と対策法をやさしく解説します。
これから受ける方もまだ入室を検討している方も、ぜひ参考にしてください!
入塾するための最初の関門、SAPIXの入室テストとは?
SAPIXに入るには、入室テストを受けて合格基準点を超える必要があります。
- 対象学年:小1~小6
- 実施時期:通年で実施(毎月〜隔月)
- 受験会場:SAPIX小学部の各校舎
- 受験料:3,300円(税込)
入室テストの科目と試験時間
学年 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
---|---|---|---|
1年生 | 算・国 | 各100点 | 各25分 |
2年生 | 算・国 | 各100点 | 各25分 |
3年生 | 算・国 | 各100点 | 各30分 |
4年生 | 算・国 理・社 | 各150点 各100点 | 各40分 各25分 |
5年生 | 算・国 理・社 | 各150点 各100点 | 各50分 各30分 |
6年生 | 算・国 理・社 | 各150点 各100点 | 各50分 各35分 |
出題教科と傾向|学年別のポイントをチェック
ここからは学年別の出題傾向を解説します。
小1〜小2:基本的理解と思考力を見る
- 国語:ひらがな/短文読解/語彙
- 算数:たし算・ひき算/図形の認識力/文章題
小学校の学習範囲をベースに出題し、幼児教室や家庭学習の積み重ねを生かしやすい内容です。
テスト内容の読み上げがないためひらがなの読み書きが必須。算数では1から10までの数の読み書きを最低限として求められます。

小3〜小4:思考力重視の応用問題が登場
- 国語:長文読解/記述問題/語彙・漢字
- 算数:計算問題/複数ステップの文章題/図形・条件整理問題
小学校の教科書とは方向性の違いを感じる出題があります。特に算数はSAPIXが重視する「思考力」を測る問題があり、ただ解法を暗記するだけでは太刀打ちできない問題が増えます。
思考力問題が解けなくても合格ラインには届きますが、対策をしておくと安心です。

小5〜小6:上位クラス判定も兼ねる本格的な試験
- 国語:長文読解/記述問題/語彙・漢字
- 算数:計算問題/複数ステップの文章題/図形・条件整理問題
- 理科:物理/化学/生物/地学
- 社会:地理/歴史/時事問題
上位学年の入室テストでは、SAPIXのハイスピードな授業に十分ついてこられるかの素質を判定します。6年生では志望校対策が始まるため、テスト結果は入室の可否だけでなくコース判定の要素としても重要です。
合格ライン・合格率の目安は?
各回の合格基準点は受験者のみに公表しています。保護者の声やこれまでの実例から分かる合格ラインは以下の通りで、各教科ごとの最低基準点(いわゆる足切り)はありません。
- 小1〜小2:35~50%の合計点
- 小3〜小4:40~50%の合計点
- 小5〜小6:40~50%の合計点+時期によっては定員制限あり
なんだ、半分くらい点が取れればいいの?だったら簡単そう!

とはいえ、入室テストは学校のテストより難問ぞろい。SAPIX内部生であっても平均点が60%前後ですから、決して侮ることはできません。
効果的な対策法|いますぐできる準備とは?
過去問は入手できない…が、対策できる!
SAPIXの入室テストの過去問は非公開ですが、出題傾向は安定しているので対策可能です。
- 算数→市販の思考力系ドリルで図形・パズル問題に慣れる
- 国語→言葉の力や読解力を養う毎日の音読・漢字ドリル
オススメ対策教科は算数!得点に差が出やすく、算数で合否が決まりやすいためです。

市販教材のおすすめ
算数教材で入室テスト対策におすすめなのはSAPIX監修「きらめき算数脳」シリーズ。
入室テストによくある「与えられたルールに従って試行錯誤していく問題」をたくさん試せる教材で、オールカラー教材で解答が別冊なのも魅力です。

- 【未就学~1年生】入室テスト対策にオススメの「きらめき算数脳」
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- 【2年生】入室テスト対策にオススメの「きらめき算数脳」
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- 【3年生】入室テスト対策にオススメの「きらめき算数脳」
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- 【4年生】入室テスト対策にオススメの「きらめき算数脳」
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当日は「できる問題から確実に」
入室テストは、普段の学校のテストよりも難しい問題が多く、本来なら解けるはずの問題を間違えたり時間不足になったりするケースがよくあります。
難しい問題は後回しにして、できる問題から解いていくことが大切です。満点を目指す必要はありませんから、落ち着いて考えれば分かる問題を取りこぼさないようにしましょう。
不合格だった場合は?再挑戦のチャンスはある?
テスト実施後から10日以内に成績表が届き、合格者には入室書類も同封されています。
なお、入室テストは何度でも受け直すことが可能です。再挑戦者の合格例も多いため、不合格だからといってSAPIXに適性がないというわけではありません。

まとめ
ここまでSAPIXの入室テストについて紹介しました。
中学受験の最初の関門でもあるSAPIXの入室テスト。ここで十分に実力を発揮し、SAPIX生としてのスタートを切れるようにお祈りしています。