SAPIXの入室テストとは?受験前に知っておきたい7つの基礎知識
SAPIXに入室するまでのステップを元講師が徹底解説
首都圏に校舎を置く中学受験塾・SAPIX小学部に入るためには、入室テストで基準点を上回る必要があります。こちらの記事では、元SAPIX講師が入室テストの基礎知識をご紹介します。
入室テストの概要
まず、入室テストの概要を確認していきましょう。
受験科目と試験時間
入室テストの科目と試験時間の例をご紹介します。
- 科目と試験時間の例(首都圏)
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学年 科目 配点 試験時間 1年生 算・国 各100点 各25分 2年生 算・国 各100点 各25分 3年生 算・国 各100点 各30分 4年生 算・国・理・社
※新4年生は算国のみ算国:各150点
理社:各100点算国:各40分
理社:各25分5年生 算・国・理・社 算国:各150点
理社:各100点算国:各50分
理社:各30分6年生 算・国・理・社 算国:各150点
理社:各100点算国:各50分
理社:各35分
申し込み方法
入室テストは、テスト前日の午後3時までにSAPIXウェブサイトのマイページで申し込みます。
初めての方は新しくマイページに登録して、申込フォームを記入しましょう。
受験場所
受験会場はサピックス小学部の各校舎です。
基本的には合格後に通塾するSAPIX校舎での受験です。
校舎やスタッフの雰囲気を感じておくと塾選びのヒントにもなりそうです。
受験料
入室テストを受験するには、受験料(2024年現在:3,300円)がかかります。
入室テストが無料の塾・そもそも入室テストが存在しない塾もありますが
SAPIXは有料の方針を取り続けているため、できれば一回で合格しておきたいところです。
当日の持ち物
試験当日の持ち物は以下の通りです。
- 筆記用具(鉛筆、消しゴム)
- 腕時計
各教室にキッチンタイマーがあり、およその残り時間を試験官が黒板に書くので、腕時計がなくても基本的には問題なし。
先を見据えると買っておいてもよさそう(学校によっては時計がない入試会場も!)
試験範囲
SAPIXの入室テストでは試験範囲の定めがありません。
時間がかかりそうな問題は後回しにして、できる問題から解きましょう。
後述しますが、どの学年でも約50%取れていれば合格ライン。
基本問題を取りこぼさないことがポイントです。
受験後の流れ
テスト実施後から10日以内に成績表が届きます。
合格者には入室書類も同封されており、これに従って手続きすればSAPIXに入室できます。
なお、実際の答案と成績速報は、成績表が届く前にマイページからも確認できます。
入室テストの合格基準点
SAPIXでは入室基準点を公式に発表していません。
そこでサピログでは、各回の平均から導いた合格基準点の目安をご紹介します。テスト各回の難易度により大きく前後しますが、平均すると以下の点数が合格ラインです。
- 入室テストの合格基準点の目安(1年生~6年生)
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学年 科目 満点 合格基準点(目安) 1年生 算国(各100点) 200点 70~90点 2年生 算国(各100点) 200点 70~90点 3年生 算国(各100点) 200点 70~90点 4年生 算国(各150点) 300点 100~150点 5年生 算国(各150点)
理社(各100点)500点 170~200点 6年生 算国(各150点)
理社(各100点)500点 170~200点
入室テストの合格率
合格基準点と同じく、入室テストの合格率も非公表です。
ただし、入室基準点に達していれば合格者数には制限がないとされているため、合格率を心配する必要はないでしょう。
他の受験生たちの結果は考えず、自分のテストに集中すればいいということですね!
募集停止校舎とは
一部の小規模校舎では、生徒の募集を停止している学年があります。募集停止の場合は、再募集を待つか、近隣の他校舎への入室を検討しましょう。
「満員になるから早くSAPIXに入るべき!」と過度な不安をあおる記事がありますが…募集停止校は以前より減り、再募集も増えているので心配しすぎる必要もないようです。
入室テストの過去問
SAPIXの入室テストの過去問は公表されていません。
一部の保護者が過去問を販売した例もあるようですが、著作物を転売など二次配布する行為はNGです。フリマアプリなどで過去問を見つけても、決して購入しないようにしましょう。
入室テスト受験前のオススメ対策
「過去問がないならどう対策すればいいの?」という声もサピログに寄せられています。入室テストの対策方法は、以下記事で学年別に解説しています。
入室テストに不合格だった場合
あと5点足りず入室テストに落ちてしまった…
惜しくも入室テストに落ちてしまった場合には、次の回で再受験できます。不合格の原因を明らかにして対策し、今度こそテスト突破を目指しましょう!
まとめ
ここまで、SAPIXの入室テストについて紹介しました。
目標とする志望校への合格に向けて、SAPIXに入室するのは大きな一歩。入室テストで十分に実力を発揮し、SAPIX生としてのスタートを切れるようにお祈りしています。
敵を知り己を知れば百戦危うからず。
中学入試の最初の関門である入室テストを、スムーズに通過していきましょう!