気になる「SAPIXのマネー事情」を元講師が紹介

首都圏を中心に50校を構える学習塾・SAPIX小学部。
難関中学において他塾を圧倒する合格実績を誇るSAPIXですが、塾選びをしているご家庭からは…

SAPIXの月謝が高いって聞いたけど本当なの？

保護者

という疑問の声が上がっています。

そのような疑問にお答えするべく、本記事ではSAPIX小学部の費用を解説します。
毎月の授業料や講習費用を元にして、実際に1年間通塾した場合の費用の試算結果もご紹介します。

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それでは早速、SAPIX小学部の月謝をご紹介していきましょう。

【2024年度最新版】SAPIX小学部の授業料(首都圏)

2024年度のSAPIX小学部の、1か月の授業料は以下の通りです。

1年間通塾するなら、以下の式で年間の授業料が求まります。
年間の授業料 = 1か月の授業料 × 11か月分 (1年生は9か月分)

コージ

【2024年度最新版】SAPIX小学部の授業料(関西)

関西圏(大阪・兵庫)でも授業料は同じですが、4年生からは選択授業制を採用しています。
授業の選択によって、費用は以下の通りに変わるので注意しましょう。

よくある質問① 年間授業料が「11か月分」なのはどうして？

8月の授業料がかからないためです。
毎年7月下旬~8月下旬には夏期講習が開講されますが、この間は通常の授業がありません。

夏期講習を受ける場合はその費用が発生します。

コージ

よくある質問② 小学1年生の授業はいつから始まるの？

他学年は2月からなのに対して、1年生は4月から通常授業がスタートします。
2月と3月の授業料がかからないため、年間授業料は9か月分となります。

2月～3月の入学準備体験講座を受講する場合には、その費用が別途請求されます。

コージ

注意① 入室時には入室金がかかる

SAPIXに入る際には「入室金」が請求されます。

これはいわば入学料や入塾料であり、SAPIXの入室金は税込33,000円です(2024年現在)。
季節講習のみを受講する場合には、この費用はかかりません。

注意② 特別講習には別途費用がかかる

授業料以外にかかる費用の代表例が特別講習です。
春期講習・夏期講習・冬期講習などの季節講習や、6年生のGS特訓・正月特訓などがあります。

注意③ 任意の講座や公開模試を受けるなら別途費用が必要

SAPIXでは、自然や環境を守る大切さを学ぶための講座「ecoクラブ」も開講しています。
この講座への参加は任意ですが、受講するためには受講料が別途必要です。

また、SAPIXではサピックスオープンという公開模試を開催しています。
SAPIX生以外も受験できるテストなので、実力を測るにはうってつけでしょう。
こちらも受験は任意ですが、受けるためには受験料がかかります。

SAPIX小学部で季節講習を受講する場合の費用

SAPIXでは、春休み・夏休み・冬休み期間に季節講習を開講しています。
年度によって費用に差があるため、例年の目安を掲載しています。

春期講習(3月下旬～4月上旬)

新学期のスタートダッシュを切るのにオススメの春期講習。
SAPIX小学部では以下の費用で春期講習を開講しています。

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夏期講習(7月下旬～8月下旬)

弱点の克服やライバルと差を付けるために効果的なのがSAPIXの夏期講習です。
夏期講習は例年、以下の費用で開講されています。

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冬期講習(12月下旬～1月上旬)

12月末から1月初めにかけて開講されるのが冬期講習です。
6年生を対象に、受験本番に向けた「正月特訓」も合わせて開講されます。

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SAPIX小学部の授業や講習以外の費用とは？

さらにここからは、上述した以外の費用を紹介していきます。
通常授業や季節講習以外には、どのような費用があるのでしょうか？

普段のテキスト・テスト費用は授業料に含まれている

SAPIXでは、テキスト・テストの費用を授業料に含んでいます。

見かけの授業料を安くする代わりに、教材費・設備利用費・冷暖房費など別の名目で請求する塾も少なくありません。しかしSAPIXでは、これらの費用が別途かからないので安心です。

SAPIX生以外も受験できる公開模試を受けるためには、塾生も受験料が必要です。
詳しくは次の項目(その他費用②)で解説しています。

コージ

その他費用① イベントの受講料(申込制)

授業だけでなく、環境講座に力を入れているのもSAPIXの魅力のひとつ。

代表的な「ecoクラブ」は、授業のない土日などで年数回にわたり開講され、科目を横断したテーマの学びが深められると話題です。

この講座は申込制で受講は任意ですが、別途費用がかかります。
開講する学年・トータルの日数によって費用には差があり、2,000円～15,000円程度となります。

その他費用② 公開模試の受験料(申込制)

SAPIXでは、塾生以外も受験できる公開模試を開催しています。

四谷大塚や早稲田アカデミーでも公開模試がありますが、SAPIXの公開模試の受験者は難関校志望の生徒が多いため、上位の偏差値や難関校の合格率がより正確に表れるのがメリットです。

例年、3～4年生は年1回、5年生は年3回の公開模試を開催しています。
費用は1回の受験につき4,000円から6,000円程度となります。

また、6年生の9月～12月に計4回行われる公開模試「合格力判定サピックスオープン」は、SS特訓のスケジュールに組み込まれています。
そのため、この模試の受験料はSS特訓の授業料に含まれる形です。

その他費用③ ノート・サブテキストなど

SAPIXではベイシック・コアプラス・重大ニュース」など豊富なサブテキストを用意しています。

これらの購入は強制ではないものの、中にはほとんどの生徒が使用しているものも。
1冊につき1,000円～2,000円程度なので、授業担当の講師と相談するのがオススメです。

SAPIX小学部・年間の費用を試算してみよう！

ここからは、実際SAPIXに通塾することを想定した試算をご紹介します。

申込制のイベント受講費・サブテキスト費用は計算に含んでいません。
公開模試は、学年ごとに平均的な回数を受験する仮定で計算します。

【小学1年生】年間費用の試算結果

小学1年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

【小学2年生】年間費用の試算結果

小学2年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

【小学3年生】年間費用の試算結果

小学3年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

【小学4年生】年間費用の試算結果

小学4年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

【小学5年生】年間費用の試算結果

小学5年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

【小学6年生】年間費用の試算結果

小学6年生でSAPIXに1年間通う費用を試算すると以下の通りです。

まとめ

SAPIXに通塾する費用の試算をまとめると以下の通りです。

学年が上がるにつれて講習・公開模試の受験も増え、トータルの費用も高くなることが分かりますね。

特に受験間近の6年生になると、費用は150万円を超えることになります。
サブテキスト・文房具の購入費用や、個別指導塾の併用も加えれば、6年生の1年間で200万円を超える可能性があるので、計画性を持ってSAPIXへの入室を検討しましょう。

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コージ

元SAPIX小学部講師

埼玉県某塾→SAPIX小学部→システムエンジニア/ブロガー SAPIXでは国語科講師として首都圏校舎に約10年勤務。卒業生には開成・麻布・女子学院などの合格者も。