SAPIX/早稲アカ/四谷大塚/日能研の違いを比較!塾選びのポイント
大手中学受験塾の授業方針と費用・実績を一括比較
2024年度の首都圏では約4.7人に1人が中学受験したというデータがあります。
熾烈を極める中学受験界に挑むなら、塾に入るのも選択肢のひとつです。一方で…
家の近くにたくさん塾があって…
結局どの塾を選べばいいのかわからない!
という声もチラホラ。
そこで本記事では、首都圏の大手中学受験塾(SAPIX/早稲アカ/四谷大塚/日能研)を比較します。
【一覧】大手中学受験塾4社を比較
① SAPIX小学部
当ブログで主に紹介しているのがSAPIX小学部です。
独自テキストで進むハイレベルな授業が魅力で、首都圏の難関校への合格者を多く輩出しています。また、講師陣のプロ意識が高く、子どもたちの知的好奇心を刺激する授業が展開されています。
一方で、SAPIXの授業はコース上位20%の生徒に合わせた速さで進むため、授業に付いていくのがやっとという生徒も。さらに、教材の管理やテストの解き直しには保護者のサポートが必要で、親の負担が大きいという意見があります。
実績はすごいですが、生徒・保護者の負担もそれだけ大きいので覚悟が必要。
本気で難関校を目指すならSAPIXがオススメできます!
② 早稲田アカデミー
関東を中心に拡大するのが早稲田アカデミーです。
教育理念「本気でやる子を育てる」の通り、情熱的な雰囲気の講師が多い印象です。
早稲田アカデミーの面倒見の良さは、SAPIXとの大きな違いです。
SAPIXでは家庭学習の提出を任意にしている講師が多い一方で、早稲アカでは宿題を忘れた生徒に厳しく指導する講師が多く、自由放任なSAPIXとは異なる魅力があります。
体育会系な雰囲気を楽しめる子には早稲アカがオススメ。
他の大手塾と比べるとフォローが手厚いので、両親が共働きで個別指導塾の併用が難しい家庭にもオススメしたいです。
③ 四谷大塚
多くの直営校を関東に構えている四谷大塚。
オリジナル教材「予習シリーズ」は中学受験生のバイブルで、関東以外の提携塾でも使われています。
予習を重視する四谷大塚の方針は、復習を重視するSAPIXと大きく異なる点です。
授業内容を予習してから授業を受けさせることで、授業内での理解度を最大限に深めるというのが四谷大塚の方針です。教材を授業の当日に配布するSAPIXとは正反対と言えるでしょう。
オーソドックスなスタイルの塾をお探しなら四谷大塚がオススメです。
テキストや動画での予習時間が他塾より長いので、自走できる子はグングン伸びる一方、怠けがちな子は伸び悩む可能性があります。
④ 日能研
全国で最大規模の中学受験専門塾が日能研です。
本部のほか、日能研関東・日能研関西・日能研九州・日能研東海の5社で成り立っています。
SAPIXとの大きな違いは、授業のスピードです。
日能研は授業が比較的ゆっくりで、進度よりも定着理解を重視する傾向にあります。カリキュラムの消化ペースも緩やかなので、4年生の夏や冬に入塾しても受験に間に合わせられるという声があります。
中堅上位校を目指すなら、6年生での志望校対策が充実している日能研がオススメ。
他塾よりテストの頻度が多いので、テストの振り返りに手を抜かず丁寧に取り組める子が着実に伸びる環境です。
大手塾の方針や特徴を押さえよう
ここまで、SAPIX・早稲アカ・四谷大塚・日能研の特徴を解説しました。
大手塾はどこも似ているイメージを持たれがちですが、それぞれの塾に個性があります。
お子さまの性格や志望校・ご家庭の方針を軸にして塾を選ぶことで、希望進路の実現に近づくでしょう