2024.02.20 2025.07.03

【基礎の日能研・応用のSAPIX】どっちがおすすめ？中学受験塾の特徴・実績・費用を比較

コージ

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SAPIXと日能研の雰囲気はどう違う？授業スピード・合格実績・家庭の負担を解説

SAPIXと日能研、うちの子にはどっちが向いてる？

保護者

中学受験生の子を持つ親は、こんな疑問を多く抱えています。本記事では、SAPIX小学部と日能研の違いを比較し、それぞれに向いている子の特徴をまとめました。

SAPIX小学部	比較項目	日能研
45校	校舎数（首都圏）	93校
少なめ	1週間の授業数	多め
独自教材	使用教材	独自教材
速い	授業スピード	ゆっくり
大きい	家庭の負担	やや大きい
男女御三家計：817人	合格実績	男女御三家計：222人
22,000円~66,000円/月	費用	9,460円~47,520円/月
ドライ・過干渉しない	雰囲気	アットホーム

校舎数・授業数・費用などは2025年度の情報です。

SAPIXと日能研を8項目で徹底比較！
SAPIXが向く子・日能研が向く子の特徴
SAPIXと日能研の違いを考慮して塾を選ぼう！

SAPIXと日能研を8項目で徹底比較！

① 校舎数

校舎数		東京都	神奈川県	埼玉県	千葉県	合計
SAPIX		24	11	4	6	45
日能研	本部系	21	19	0	10	50
	関東系	22	9	12	0	43
	合計	43	28	12	10	93

SAPIX小学部の校舎（公式HPより）
【東京エリア】日能研の校舎（公式HPより）
【神奈川エリア】日能研の校舎（公式HPより）
【千葉エリア】日能研の校舎（公式HPより）
【埼玉エリア】日能研の校舎（公式HPより）

SAPIXは一都三県に45校舎、日能研は93校舎を構えています。
首都圏の日能研には本部系・関東系の校舎があり、指導方針が異なる部分があります。

日能研本部系の特徴と校舎一覧

株式会社日能研が運営。
生徒の主体性を重視する「学校」のようなスタイルで、宿題がない授業もある。

［東京都］
渋谷、目黒、経堂、成城学園前、高田馬場、吉祥寺、国分寺、西日暮里、錦糸町、お茶の水、豊洲、勝どき、深川［門前仲町駅］、千住［北千住駅］、青戸［青砥駅］、竹ノ塚、赤羽、練馬、上石神井、ひばりが丘［ひばりヶ丘駅］、町田
［神奈川県］
横浜、菊名、センター南、鶴見、海老名、二俣川、中央林間、中山、相模原、茅ヶ崎、藤沢、湘南台、大船、上大岡、金沢文庫、戸塚、東戸塚、港南台、小田原
［千葉県］
千葉、津田沼、西船橋、本八幡、浦安、新浦安、海浜幕張、柏、おおたかの森、松戸
［北海道］
札幌

日能研関東系の特徴と校舎一覧

株式会社日能研関東が運営。
いわゆる「中学受験塾」のスタイルで、関東系独自の補助教材を使うなど学力アップを重視する。

[東京]
調布校、二子玉川校、旗の台校、八王子校、成増校、多摩センター校、巣鴨校、浅草橋校、新中野校、立川校、蒲田校、田無校、府中校、大井町校、自由が丘校、池袋校、明大前校、荻窪校、三田校、中目黒校、駒沢大学校、品川校
[神奈川]
日吉校、たまプラーザ校、新百合ヶ丘校、青葉台校、川崎校、センター北校、武蔵小杉校、宮前平校、新川崎校
[埼玉]
所沢校、南浦和校、川越校、大宮校、久喜校、草加校、志木校、上尾校、川口校、東川口校、新越谷校、三郷中央校

② 1週間の授業数

SAPIXと日能研の一週間あたりの授業数をまとめました。

低学年（1~3年生）

学年	SAPIX	日能研
1年生	週1日（45分2コマ）	–
2年生	週1日（50分2コマ）	週1日（70分1コマ）
3年生	週1日（60分2コマ）	週1日（70分2コマ）または週2日（70分1コマ）

（1日あたりの授業時間）

高学年（4~6年生）

学年			SAPIX	日能研（G・Rコース、4科）
4年生			授業：週2日（60分3コマ）	授業：週2日（70分2コマ）
5年生			授業：週3日（90分2コマ）	授業：週3日（70分2コマ）
6年生	前期	平日	授業：週2日（80分3コマ）	授業：週3日（70分2~3コマ）
		土曜	授業（75分4コマ）	授業（70分4コマ）
		日曜	なし	授業＆テスト（4~7時間）
	後期	平日	授業：週2日（80分3コマ）	授業：週3日（70分2~3コマ）
		土曜	授業（75分4コマ）	授業（70分4コマ）
		日曜	授業（80分4コマ＋100分2コマ）	授業＆テスト（4~7時間）

（1日あたりの授業時間）

日能研は校舎やコースによって授業時間が異なるので、各校舎の案内で最新情報を確認してください。

③ 使用教材

教材	SAPIX	日能研
特徴	応用問題充実	ていねいな導入・基本問題充実
製作者	自社	自社
管理のしやすさ	△（1授業に数冊）	◎（製本済）
配布のタイミング	授業当日	事前
予習	不要	不要

SAPIXと日能研の教材の大きな違いは「基本重視か応用重視か」です。

SAPIXの教材は応用重視型で、1冊の薄いテキストに基礎から最難関レベルの問題まで盛り込まれています。すべての問題を解こうとするとキャパオーバーになるので、問題の取捨選択が重要です。

SAPIXは、授業のテキストを当日配布する（＝予習ができない）スタイルも有名。

コージ

日能研の教材は基礎重視型で、SAPIXと比べると導入部分がていねい。授業中に発見したことを自分の言葉でメモする余白が広かったり、問題をただ解くのではなく「自作する」ページがあったりします。
問題を効率よく解くことよりも、その単元への深い理解を促す工夫が見られる教材です。

④ 授業スピード

	SAPIX	日能研
入試内容の学習が終了する時期	5年生後期	6年生前期

（1日あたりの授業時間）

SAPIXでは5年生の間に入試内容の単元をひと通り学習し終え、6年生からは実践問題・志望校対策に力を注ぎます。日能研より約半年早くカリキュラムを終えるので、その分授業スピードも速くなります。SAPIX以外にも、5年生のうちに入試カリキュラムを終える塾は増えていますが、この速さに付いていけない生徒が一定数いるのも現実です。

日能研はこれに追随せず、6年生前期まで時間をかけて単元の勉強（系統学習）を行います。確実な理解につながる反面、最難関校を目指すには実践問題の演習量を補うべきという声もあります。

「SAPIXは速すぎる！」「日能研は志望校対策の時間が足りない！」どちらの意見も一理あります。

コージ