【3年生】SAPIX入室テストの内容は?対策・オススメ教材を元講師が解説

SAPIXに入るためには入室テストで基準点を超える必要があります。
SAPIX元講師の視点から、3年生の入室テストに向けた家庭での準備・おすすめ教材を解説します。
SAPIX入室テストの基本情報(3年生向け)
申込方法・試験日程・受験料
SAPIXのマイページに登録し、テスト申込フォームから手続きします。
試験は日曜日が多く、ほぼ毎月のペースで実施しています。申込締切は原則テスト前日15時です。
受験料は全学年共通で税込3,300円(2025年現在)で、再受験する場合も受験料がかかります。
試験科目と時間
試験科目 | 時間 | 配点 |
---|---|---|
算数 | 30分 | 100点 |
国語 | 30分 | 100点 |
受験回により前後しますが、合格ラインの目安は70~90点/200点満点です。

結果通知と入室手続き
テスト後10日以内に成績表が届きます。合格者には手続き書類も同封されているので、指定の手順で入室準備を進めましょう。
また、お子さんの答案はマイページ上でテスト後すぐに閲覧できます。採点後の答案・成績速報も順次確認できるようになります。
3年生の入室テストに向けた家庭での対策
入室テストで確実に合格するため、以下の対策をしておきましょう。
① 国語|初見の文章を正確に読む練習
入室テストの国語では、学校のテストと違って「はじめて読む文章」が出題されます。内容をしっかり読み取ったうえで、設問に正確に答える力が求められます。
また、記号選択や抜き出しだけでなく50〜100字の記述問題が出ることもあります。
この対策として、少しでも「書く」問題の訓練をしておけたら理想的。最初はうまく記述できなくて大丈夫なので、完璧を目指さず、とにかく“書いてみる”ことが第一歩です。
【文章読解と記述】オススメ教材はこちら!
② 国語|漢字は「トメ・ハネ・ハライ」まで丁寧に!
SAPIXの国語は、漢字の採点が厳密です。止め・ハネ・ハライの誤りで不正解になるケースも多く、学校の採点より厳しいと心得ておきましょう。
特に後半の読解問題は難易度が高めで時間もかかるため、前半の漢字でしっかり点を取ることが合格のカギになります。得点を安定させるために「正しい書き方」を徹底してください。
【漢字の対策】オススメ教材はこちら!
学校のドリル等がすでに手元にあるなら、新しい教材を買わなくても十分。
字典の「サピ漢」は漢字勉強の頼れる相棒です。

③ 算数|ケアレスミスを防いで安定得点を
算数の入室テストは前半に基本的な計算問題、後半はひとひねりある問題が出ます。
2科目合計で40~50%程度取れていれば合格なので、前半で「ケアレスミスをしない」ことが合否を分けるポイントです。
反復練習を通じて「正確に・速く」計算できるようにしておきましょう。足し算・引き算・九九・筆算などの土台を確認すればOKです。
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“本番力”を鍛える!SAPIX監修の市販教材
SAPIX監修の公式書籍は、入室後の学習にもつながる設計になっているため、早めに取り組むことで長く活用できます。特に以下の2冊は、3年生の入室テスト対策としても人気です。
① きらめき算数脳 小学2・3年生
新3年生の入室テスト受験のために購入しました。
問題に手応えがある分、自分で解けたときの達成感が大きいようです。

② SAPI×漢(サピかん) 改訂版
トメハネや書き順に迷ったらサピ漢でチェックしています。
漢字テストで気をつけることが端的にまとまっていて見やすい字典です。

まとめ|今から始める、入室テスト合格への第一歩
ここまで、SAPIX小学部の入室テストの概要と対策を解説しました。
入室がゴールではなく、ここから始まる中学受験の第一歩。
お子さんにとって無理のない形で「学ぶ楽しさ」を育てられれば、それが一番のスタートになります。教材もうまく使いながら、日々の生活の中で少しずつ準備を進めていきましょう。